
私たちが住む益城町は、豊かな自然に恵まれ、中でも農業は町の基幹産業として、古くからこの地域を支えてきました。
今回のタウンミーティングでは、この大切な農業の「今」と「未来」について、皆さんと一緒に考えて参りたいと思います。
タウンミーティング当日にご参加いただける方も、ご参加が難しい方も、ぜひこれからご紹介します「益城町の農業」についてまとめた資料をご覧いただき、益城町の農業の今とこれからについて知っていただければと思います。

この地図をご覧ください。緑色に塗られた部分が、すべて農地です。
なんと、その広さは町の面積の約3分の1!学校の運動場が約3500個も入る広さです。
ちなみに残りは山林と市街地がそれぞれ3分の1ずつとなっています。
いかに農地、そして農業が、町にとって大きな存在であるかがお分かりいただけるかと思います。

益城町では、様々なおいしい農作物が育てられています。
ましき産品PRサイト「あつめてさるく」(リンク)では、益城町で生産されている様々な産品や、旬な食べ物、おすすめレシピなどを紹介していますので是非ご覧ください。
益城町では主に野菜類、お米、いも類が作られています。
年間の算出額で見ますと、野菜類は29億6千万円、お米は7億6千万円、いも類は9億1千万円となっています。
なお、野菜類のうち、最も産出額が大きいのはスイカです。(9億5千万円)
また、生産される農産物はそのまま生鮮品として販売されるだけでなく、加工品として町内のみならず全国各地で販売されています。
役場でもこれまでに特産品開発プロジェクトとして、JAかみましき、日本航空、(株)もへじ、東海大学と協力し、町の農産物を使用した特産品の開発、全国販売に挑戦しております。(凍らせて食べる すいかあいす、かけるミニトマト)(もへじ柿ジャム)※各リンク
太陽の恵みをたっぷり浴びた甘いスイカ、みずみずしいミニトマト、秋には濃厚な甘みの柿など、どれも自慢の逸品です。
直売所やイベントはもちろん、最近はインターネットでも購入できますし、ふるさと納税の返礼品としても大変人気です。
ぜひ一度、ご賞味ください。
・よかよかうまか生産物直売所とれたて市場益城店
・ましきもやい市
〈ふるさと納税〉
・ふるさとチョイス
・ふるなび
・JALふるさと納税
〈公式オンラインショップをお持ちの農業法人〉
・(例)福馬果樹園
(各リンク)

しかしながら、農業を取り巻く現状は厳しいものがあります。
このグラフが示すように、農業を営む方の数は15年前と比べて3分の2以下に減少、高齢化も進んでいます。
後継者不足も深刻な問題です。

これは、町内の農家の皆さんに行ったアンケート結果です。
「10年後、農業経営をどうしたいか」という質問に対し、「規模を拡大したい」という方は3割、「現状維持」が5割。
「縮小、あるいは引退したい」という方が2割という結果でした。
そして、農地を所有する方の約3分の2に後継者がいらっしゃらないという現実を、私たちは直視しなければなりません。

農業でどのくらいの収入が得られるのか、気になるところですよね。
うまくいけば、お米を作るよりも野菜や果物の方が高い収入を得られる傾向にあります。
しかし、農業は自然を相手にする仕事です。
天候に左右されることも多く、農作物の価格が変動することもありますから、収入が安定しないというリスクも抱えています。
加えて、近年の肥料や燃料の高騰も、農家の皆さんを苦しめています。

このような状況にある農家の方々に対し、益城町では主に次の3つの取組みについて力を入れております。
1つ目は、農産物の高付加価値化です。
農業資材価格の高騰などにより農家の方の所得は圧迫されています。
所得向上のために生産は最も大事なことですが「単価」の向上も重要です。
町では、益城町特産品プロジェクトとして、大学やJA、民間企業等と連携して益城町の農産物を使った特産品の開発、商品化に取り組んでいます。
これまでに、コメを使った米焼酎「米ます」、スイカを使った「凍らせて食べるすいかあいす」、ミニトマトを使った「かけるミニトマト」、太秋柿を使った「柿ジャム」などを開発し、全国に向けて販売しています。
このことにより、益城町の農産物が素材としていかに優れているかをPRしています。
今後はさらに創意工夫をこらし、農家と様々な消費者の直接取引・契約取引の増大につなげる取組みを行って参ります。
(農産物素材PR+農家が値段を自分で決めることができる取引方法によって付加価値が高まります。)
2つ目は、新規就農確保・定着のフォローです。
地域の農産業の持続、技術の継承にはまず、担い手となる方の存在が重要です。
特に新規就農については、技術面や資金面での周囲のサポートが重要と認識しています。
町では、県との連携によるサポート体制の構築や、新規就農を検討している方に対する営農指導員による相談対応、新規就農者が経営を始めた際の運営費や設備投資の助成等を行っています。
例 運営費:年間150万円 、最長3年支給
設備投資:設備代1,000万円の場合750万円助成
経営開始後数年間の経営状況の確認やアドバイスを行っているほか、研修会や新規就農者同士の交流会等も企画しています。
3つ目は、農産物の鳥獣被害の防止です。
山間部付近の農地は常にイノシシやシカ、アナグマなどの鳥獣害被害に悩まされています。
今や市街地にも出没し、通学中の児童や保護者に不安を与えています。
少し古い情報ですが、令和4年度は町内で42件、228万8千円の被害報告が挙がっております。
しかし、この数字はあくまで町が報告を受けた数をベースにしており、実態はこれを上回る被害が出ているであろうことは想像に難くありません
鳥獣害被害は農業収入の減少、対策コストの増大につながるため、農業者の生産意欲を減退させます。問題解消は難しいですが、知恵を絞り、被害の軽減を目指さねばなりません。
町では、農家がイノシシ・シカなどの田畑への侵入防止柵設置に関する際の助成を行っています。これは町独自の取組として、設置費用の半分を助成しております。また、民間(駆除隊)を活用した動物の捕獲にも取り組んでいるところです。
今後は、動物の出現ポイントをマップに記録し、地域の皆様のご協力を得ながら鳥獣対策に関する勉強会・研修会を開催して参ります
まとめ
このような状況だからこそ、益城町の農業の未来について、皆さんと一緒に考え、語り合う場が必要だと考え、この「ぶんさんカフェ」を企画しました。
「益城町のお米、野菜、果物をもっとたくさん買ってもらうには、どうすればよいと思いますか?」(リンク)
「これからの益城町の農業にどのようなことを期待しますか?」(リンク)
というテーマで意見募集も行っております。
自由な発想で、忌憚のないご意見をいただきたいと思っています。
年齢は問いません。若い方からご年配の方まで、消費者の方も生産者の方も、農業に関心のある方はどなたでも大歓迎です!
皆さんの知恵と熱意が、益城町の農業の未来を明るく照らしてくれると信じています。
どうぞよろしくお願いいたします。